河合奈保子といえば TVの歌番組全盛の '80年代に活躍した女性アイドルの一人ですが、当時の彼女自身によるエッセイが復刊ドットコムから復刊されています。
タイトルに「闘病」と入っていますが、これはリハーサル中のステージからの転落事故によって彼女が療養を余儀なくされたころの心境などが含まれているからです。
「新装版」とあるように旧版とまったく同一なわけではないようですが、復刊ドットコムの商品ページによると
とのことですので、内容的には違和感なく読めるものになっていることが期待できます。
興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。
ロバート・Ｅ・ハワードによるヒロイック・ファンタジー「英雄コナン」シリーズが、愛蔵版の全集として新紀元社から出版される予定です。
四六判・上製で、イラストは寺田克也。復刊ドットコムの商品ページには
本書は、『新訂版 コナン全集』（東京創元社）をベースに、訳者中村融氏が全面改稿。さらに新たに新資料も加えて愛蔵版として刊行いたします。
との記載があります。
興味を持たれた方、この機会に新刊でまとめて読んでみたいという方はチェックしてみてください。
愛蔵版 コナン全集 1 ロバート・E・ハワード 著 ／ 宇野利泰 中村融 訳 ／ 寺田克也 画 
愛蔵版 コナン全集 2 ロバート・E・ハワード 著 ／ 宇野利泰 中村融 訳 ／ 寺田克也 画 
「ドラクエ」シリーズの生みの親・堀井雄二さんのインタビューが音楽ナタリーに載っていました。
ドラクエが愛され続ける理由とは？ 堀井雄二さんにこの35年間の話をしてもらいました | のっちはゲームがしたい！ 第9回 - 音楽ナタリー
全５ページの記事ですが、インタビューは３ページ目と４ページ目、５ページ目はファンの方たちからの質問への回答コーナーとなっています。
（※１～２ページ目はオフィシャルグッズショップ・Artniaと併設されたカフェ＆バー探訪）。
インタビューの最初は雑談っぽい感じですが、２つ目の見出し「ゲームの中にお話があったらマンガみたいで面白いんじゃないか」から「ドラクエ」前夜、そして第一作以降の話へと続いていきます。
昔の状況に関する話や堀井さんの考えていたことなども出てきますので、興味のある方はチェックしてみてください。
※ちなみに第一作の制作当時に関しては、こんな漫画も出ています↓
復刊ドットコムの刊行物には過去の人気作などに関するものが多いのですが、それらの内容を見ていくと復刻と付加価値の挟間について考えさせられます。
たとえば、往年の人気特撮ドラマ「ミラーマン」に関する「ミラーマン トレジャーBOX」には『原色怪獣怪人大百科』内「ミラーマン」シート復刻版（全3枚）というものが付いてきます。
これは『原色怪獣怪人大百科』第2巻に収録されていた3枚のシートを復刻したものなのですが、実は当時の第2巻では、そのうち1枚には「ミラーマン」ではなく他の作品が収録されていました（※復刊ドットコム公式サイト情報）。
しかし、今回の「トレジャーBOX」では他の作品が含まれた状態のままで復刻するのではなく、他の作品が含まれていたシートに第1巻の「ミラーマン」に関するパートを移植して掲載しています。
つまり、厳密にいえば当時の復刻とは異なる内容になっているわけですが、「ミラーマン」を求めて「トレジャーBOX」を購入した人が「ミラーマン」以外の作品も収録されているシートを手にして喜ぶかどうかは微妙なところですから、この決断がよかったのか悪かったのかは判断が分かれるところであろうと思います。
少し形は違うのですが、同じようなことは「ウルトラセブン」のアンヌ隊員として知られるひし美ゆり子さんの「私家版・ひし美ゆり子 クロニクル 2 「続・井の頭公園と私」」にも当てはまります。
私家版・ひし美ゆり子 クロニクル 2 「続・井の頭公園と私」
こちらはA4判32ページの冊子と著者直筆サイン入りのA4判カラーポートレートをセットにして、復刊ドットコムで通販限定販売されているものです。
ただし、このカラーポートレートについては公式サイトに
（1969年2月・井の頭公園で撮影された写真を丁寧にカラーライズ）
との記載があります。
実際に合っているかは分かりませんが、一般的にはカラーライズと言えば、「元々は白黒などの写真をカラー化すること」を指すようです。
ということはもしかすると、白黒で撮影されていた写真をポートレートとしてセット販売するにあたって色を付け、カラーポートレートとして販売することにした、ということなのかも知れません。
もちろん、元々カラー写真として撮影されたものをポートレート化するにあたって色あせていたのを修正した、という可能性もありますが、どちらにせよ、何らかの手が加えられていることは間違いないでしょう。
ただし、この場合も「カラーライズすることによって付加価値を付けようとした」ということだと思いますので、そういう意味では、元々の形に忠実にするか、それとも適宜判断して何らかの付加価値が付いた形で販売するかというのは難しい問題と言えるように思います。
復刊ドットコムの刊行物の中には「トレジャーBOX」というものがあります。
これは2020年4月から個別に企画発売されているもので、書籍形態以外のものもセットになったシリーズのようです。
公式サイトには
復刊ドットコムが2020年代におくる、新商品シリーズ。
旧来の“書籍”のイメージやフォーマットにとらわれず、自由な発想と形状で作る、新しいかたちのエンターテインメントです。書籍、グッズをはじめ、高付加価値のプレミアム素材をBOXスタイルに組み上げた、魅力あふれる商品群。
限定数制作＆限定販路による、稀少性のきわめて高いアイテムです。
とあります。
今のところ、漫画や特撮関連のものが多く、現在までに10点が刊行されています。
では実際の中身はどうなのかということですが、これは本当に様々です。
たとえば「映画『火の鳥』Blu-ray トレジャーBOX」ですと、映画版のブルーレイに加えて、復刻版台本（※検討用初稿）、冊子形態の絵コンテ集、同じく冊子形態の発掘資料集、同じく冊子形態のビジュアル集（宣材、グッズ等）、原寸復刻版のイラストポスター、復刻版のカラーイラストカード全18枚（原寸大）などが付いてきます。
一方、「サイボーグ009グラフィクス／トレジャーBOX」ですと、単品販売もされている画集に加えて、複製原画セット（A4・5枚）、1960年代のノートの原寸復刻版、ポストカードセット（13枚）などが付いてきます。
このように、資料的なものが付いてくる場合もあれば、資料的なものは無しで複製原画やノートの復刻版などが付いてくる場合もあり、中身は本当にまちまちです。
中には「林寛子 トレジャーBOX」のように、復刻系のもの以外にも当時を振り返る新録インタビューを冊子にしたものや、そのインタビューの音声を元にして当時の人気グッズであるウィスパーカードのイメージで作成されたボイスCDなどが付いてくるものもあります。
ですので、「トレジャーBOX」なのだからこういったものが入っているに違いない、ではなく、どんな内容なのか事前にしっかりチェックしてから購入を検討されるのがよいでしょう。
現在、NHK BSで放送中の「ウルトラセブン」。その中で唯一のレギュラー女性隊員として活躍中なのが、ひし美ゆり子さん演じるアンヌ隊員です。
そんなアンヌ隊員に特化した写真集が2021年春に復刊ドットコムから出版されています（その後、重版が決定し、記事作成時点において販売中）。
これは以前出版され、共に完売となった「All of Anne（オール・オブ・アンヌ）」とその新装版「All of Anne：plus」の装丁を新しくし、さらに巻末増補した新仕様の書籍です。
以前からの内容としましては
◆ウルトラ警備隊の制服姿・ナース姿など定番の名ショット（テイク違い＆ポーズ違いも網羅）に加えて、テスト撮影、初放送 当時の番宣写真、撮影合間のオフショット、サイン会や各地のイベントでのスナップ、『ウルトラセブン』本編16mmフィルム からのコマ撮りなど、集められる限りのアンヌ隊員の絵柄を収録。 巻末での、ひし美さん自身による各写真についての詳細な「想い出コメント」も、読みごたえたっぷり。（商品ページより）
となっています。
また、今回分の変更点としましては
◆今回、令和の時代での最新刊行にあたっては、カバーアートを一新。ひし美さん自身が「一番好き」だという絵柄（アンヌが ポインターの前でウルトラガンに手をかけているショット）を、カバーの表面に使用。 そして、2003年版の刊行以後に発見された貴重なネガフィルムからの絵柄（10点）は、かつての2013年版ではミニ写真集として 特典封入されていましたが、今回は、巻末を増ページのうえ、初のフルサイズにて収録予定。 さらに、ひし美さんによる「旧あとがき」に加えて、「新あとがき」も新規収録予定。（同上）
となっています。
その一方で、
なお、03版封入のポスター、13年版封入の小冊子は今回付属しません。（同上）
とのことですので、旧版封入のポスターや小冊子をご希望の方はご注意ください。
（※03版とは「All of Anne」、13版とは「All of Anne：plus」のことです）。
ちなみに判型はA4変形判、ページ数は140ページとなっています。
アンヌ隊員に魅力を感じられた方は、ぜひチェックしてみてください。
