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「英雄コナン」シリーズの短編を読んで感じた3つのこと

その作品世界がゲーム化などもされており、海外でのドラマ化も進行中と伝えられる「英雄コナン」シリーズ。

言わずと知れたヒロイック・ファンタジーの古典的人気作なのですが、今回、短編をひとつ、実際に読んでみました。

読んだのは、ハヤカワ文庫SFの書籍「風雲児コナン」に収録されている「幻影の都」です。

ちなみにハヤカワ文庫SFには通し番号がつけられているのですが、この「風雲児コナン」は、SF10。

初版が昭和45年(1970年)とありますから、その古さがうかがえます。

 

実際に読んでみた感想としては、

1.「英雄コナン」は、冒険小説

2.「剣と魔法」+「幻想と怪奇」

3.その名が天下にとどろく強者だが、無双的な存在ではない

 といったところが挙げられます。

 

まず、1の「英雄コナン」は、冒険小説についてですが、いわゆるライトノベル的な作品世界とは趣を異にしており、タイプとしては冒険小説の系譜にあたると思われます。

特に今回読んだ「幻影の都」では、コナンたちがとある理由であてもなく砂漠を歩くところから始まっており、そのシチュエーションや描かれ方も含め、まさに冒険小説といった印象です。

次に、2の「剣と魔法」+「幻想と怪奇」についてですが、「英雄コナン」的な作品についてよく使われる言葉が「剣と魔法」です。

これは世界観を表現する言葉であり、もちろん間違いではないのですが、こと本作に関しましては「幻想と怪奇」的な要素も強く感じられました。

「剣と魔法」とはいわば、その世界に登場する事物を主体とした捉え方であり、「幻想と怪奇」とは作品全体の雰囲気や基本的なスタンスを表す言葉と考えるとよいかも知れません。

言ってみれば、剣や甲冑、そして魔法が登場すれば必ずファンタジーもしくはヒロイック・ファンタジーになるのかということで、この作品を読む限り、そうではない、といった印象を強くしました。

最後に3のその名が天下にとどろく強者だが、無双的な存在ではないについてですが、本作でのコナンは確かに非常な強者ではあるものの、大勢の敵との戦いでは、戦っているうちに自らも傷を負っていきます。

ゲーム的な意味での、雑兵相手に超必殺技を発動させ、自らは傷ひとつ受けずに相手を殲滅といったバトルとは基本的に違うもので、そういった面でも冒険小説的だなと感じる部分がありました。

他にもエロとグロ的な要素や、建物の中での古典的な仕掛けなどがあり、全体的に面白く読めた一作でした。